体重移動のトレーニング(ステップをマスターする)
体重移動は、投球動作の中でも、もっとも重要な要素となるのですが、それだけに踏み出しから体重移動がしっかりできないで不安定のままであれば、制球力がつかなくなるばかりではなく、ボールの威力もなくなってしまいますから、ステップの仕方をマスターしていくことです。
野球に限らず、スポーツにおいてもすべては体に覚え込ませるということも大事です。これは、どういうことかというと、例えば寿司職人が、いちいち計量しなくても、ほとんど同じ量のシャリ(ご飯)を掴んで握っていかれるのと同じで、投手の動作としても、自然に踏み出し足の位置を自分の体に覚え込ませておくことなのです。そのためには、踏み出し足の着地位置の確認をして、それを体に覚え込ませておくことなのです。
これは、いつでも出来るトレーニングです。踏み出し位置がスパイク五足分であるとすれば、それが何センチかということを確認しておいて、いつでもその位置に足を踏み出せるように訓練していくのです。これは、室内でもできることです。畳の上でも、同じ位置に踏み出すことが出来るようになれば、それは自分の体にステップ位置がなじんできたということなのです。
ステップで大事なこととしては、軸足に体重を乗せたまま、どれだけ前へ持っていかれるかということです。つまり、下半身でギリギリまで粘ってこらえておいてから、踏み出すのですが、この時に意識としてはお尻の方から向かっていくということです。そうすれば、上半身も自然に後ろに残った感じになっていきます。よく言われる、「重い球」というのは、こうした状態から投じられたボールなのです。
コーチなどにも見てもらう必要があるのですが、下半身で粘っていくということは、横から見ると、踏み出し足の方が「く」の字になって見えるのです。軸足で立って、ギリギリまでこらえて、それから自分で決めた位置まで足を踏み出していくということを繰り返してトレーニングしていくことです。最初は少し長めに、軸足だけで立って、そこから踏み出して投げる動作に入っていくまでを、何度も繰り返して、体に覚えさせていくようにするトレーニングもピッチング上達へのコツといえます。
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